歌は昔の記憶を呼び覚ましてくれます。
それが何かのテーマソングだったりすると、
それを観ていた時の記憶が鮮明に蘇ります。
その昔「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」というアニメがありました、
私はガンダムシリーズが好きで、
大抵見てるんですが、
この作品は今までのガンダムとは異質な作品でした。
キャッチコピーは「いのちの糧は、戦場にある。」
言うなればガンダム+ヤクザ映画、
そのテーマソングだったのがUruの 『フリージア』です。
当時もよく涙が出てきたのですが、
久しぶりに聞くとまた涙がでてきました。
そして当時は分からなかったことが、
わかってきました。
オルフェンズ(orphans)とは「孤児たち」という意味の英単語です。
私は自分のことを、
神から捨てられた孤児(みなしご)だと思っています。
当時この作品の描く残虐な世界と、
その世界を変える力(暴力)に魅了されていました。
孤児達は絶望し人から奪うことで、
幸せになれるのだと思いました。
そして利害を共有するもの達で、
組織を作り他の組織との抗争を始めます。
奪い続けなければ奪われるからです。
私はそれを仕方がないと感じながら、
こんなはずではなかったと、
涙が出るのです。
しかし今はわかります。
私は孤児などではないと、
心の中の神の記憶が語りかけます。
漂う宇宙(そら)のどこか遠く
祈り通ずる惑星(ほし)があるとしたら
僕らはそこへ向かうだろうか
そして何を祈るのだろう
果たせなかった約束や
犠牲になった高潔の光
残る物など何もないとしても
今は信じた道をただ進め